カテゴリー:フィールドレポート, フライフィッシング 作成者:

ドライフライで狙う鬼ヤマメ(鬼怒川の尺上ヤマメ)

ドライフライで狙う鬼ヤマメ(鬼怒川の尺上ヤマメ)

今回のブログネタはWILD-1郡山店曳地よりお届けいたします。ちょっとコアな感じがするかもしれませんが、お付き合いください。 皆さん、フライフィッシングで尺ヤマメを釣る事って、結構大変ですよね?しかも、ドライフライとなる […]

今回のブログネタはWILD-1郡山店曳地よりお届けいたします。
ちょっとコアな感じがするかもしれませんが、お付き合いください。

皆さん、フライフィッシングで尺ヤマメを釣る事って、結構大変ですよね?
しかも、ドライフライとなると尚更難しいですよね。

そんな憧れとも言えるような尺ヤマメが、自分の目の前で何回もライズをしている光景は
鳥肌が立ち、手が震え、緊張の中に何とも言えない幸せなひとときが流れます。

今回はその鬼怒川の解禁当初から5月中旬位までの釣り方のポイントを紹介致します。
時期的にはブログ発信が遅れたため、来シーズンの参考にして頂ければと思います。

ポイント

私がメインとして通っているところは、上流は小林橋付近から下流は岡本頭首工までの区間です。
もちろん、鬼ヤマメはそれ以外の区間でも釣れます。

狙うポイントとしては長い瀬の下流にあるトロ瀬やプールが一級ポイントです。

このようなポイントは水生昆虫が瀬に卵を産み、それが羽化する際に流され、トロ瀬やプールで羽化したり、瀬で溺れた水生昆虫が、このようなポイントに流れ着き、さらにヤマメが捕食しやすい水流だったりします。

タックル(個人的に使用しているもの)

ロッド:カムパネラC4804 8‘0“ #4
リール:SAGEクリックⅡ
ライン:SA ウェーブレングストラウト WF-4F
リーダー:フジノ ウルトラロングリーダー14ft 5X
ティペット:ktyウルトラストロングティペット 5X~7X

*鬼怒川は川幅もある為、ある程度のロングキャスト(10m~20m)が必要です。
しかも、ポイントは流れが緩い所が多い為、ラインの着水音が静かな#4がベストだと思います。

 

鬼怒川の釣りスタイル
鬼怒川を釣るときに最も重要な事はライズを見つける事です。その見つけ方には大きく分けて2つあります。

①ライズが起きそうなポイントでひたすら待つ
②ライズを探して河原を歩く。

先ず①ですが、長い瀬の下流で時間が許す限りライズを待ちます。
季節や天気もよりますが、3月はお昼前後、4月上旬はお昼前後と夕方4時以降、中旬以降は夕方4時頃から日没がライズが起きやすい時間帯です。
この時間の前後に有望なポイントで待っている方法です。
ハッチが起きる頃になるとセキレイが川に目立つようになってきますので、鳥の動きを見ているのも良いと思います。
また、もう一つの楽しみとして、ただ待っているのではなく、イスやバーナーなどを持っていき、ちょっとした河原でピクニックのような事をしながら待っていると、非常に有意義な時間になります。

次に②の方ですが、こちらはちょっとベテラン向きの方法です。
大きく広い鬼怒川にはたくさんの種類の水生昆虫が生息しています。
もちろん、羽化するタイミングも少しズレたりします。
そこで、河原をライズを探しながら歩きます。
他の釣り人が見逃してしまうような小さなポイントを見つけられたりすることもあります。

メインとなる水生昆虫
① ユスリカ:シーズン通してハッチはありますが、ユスリカパターンで釣れるのは3月上旬位のように思います。
② ガガンボ:3月上旬から3月末くらいに多くみられますが、ガガンボパターンで釣れるのは、3月上旬とそれ以降の早い時間帯が多いようです。

③フタバコカゲロウ 解禁当初からハッチがあり、ユスリカ、ガガンボと共に、3月中旬位まではライズを起こすトリガーになっています。

④オオクマダラカゲロウ 3月中旬から4月上旬のメインの水生昆虫です。
11時頃から3時頃の間にハッチすることが多く、この季節では大型の水生昆虫の為、鬼ヤマメも盛んにライズします。このタイミングが最もチャンスがあると言っても過言ではありません。ただ、ダン(亜成虫)を食べることは少なくフローティングニンフやスペントパターンを選んで捕食している事が多いようです。

⑤エラブタ 主に4月中旬以降の夕方にハッチします。
サイズが小さい割には、羽がグレーで大きい為、すごく目立ちます。
ライズの回数が多い時にはこの水生昆虫を捕食していることが多いようです。

⑥ヒゲナガカワトビケラ 鬼怒川のみならず、本流のイブニングの釣りのメインとなる水生昆虫です。鬼怒川はなぜか、3月上旬からハッチしていますが、盛んに成るのは4月以降です。
私はイブニングをあまりやらないので詳しくはわかりませんが、5月以降の夕方はヒゲナガのピューパやアダルトパターンが良いと思います。

この他にも捕食されている水生昆虫はいますが、上記のパターンを抑えておけば、十分に釣りになると思います。

最後に

鬼怒川にはたくさんの方が釣りを楽しんでいます。フライの方、ルアーの方、エサ釣りの方、漁師さんなどなど。その方々が皆さん平等に楽しむ事が重要です。その為には先行者が居たら、必ず一声かけてから釣りをしましょう。